■ 各種保険について
┃ 各種保険の説明
自賠責保険 |
国が始めた人身事故の強制保険で車やバイクには加入が義務付けられています。
被害者が最低限の補償を受けられるようにするための保険ですが、相手との交渉や保険金請求を手伝ってくれる制度はありません。
損害を全て補償するには任意保険にも加入する必要があります。250cc以下のバイクや原付には車検がないので自賠責保険が切れていても気づかずに乗ってしまっている場合があります。
自賠責保険の有効期限切れには1年以下の懲役又は50万円以下の罰金になります。また自賠責保険証明書を積んでいないと30万円以下の罰金になります。
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任意保険 |
自賠責保険でまかなえない分の損害を補償するための任意の保険です。物損事故や自損事故も補償する保険もあり、多くの任意保険では示談代行サービスがついており、被害者と直接交渉するのは保険会社になることが多いです。
以下のような任意保険の種類があります。
対人賠償保険
事故を起こして相手にケガをさせてしまった場合、自賠責保険ではまかないきれなかった部分に対し賠償する保険です。
対物賠償保険
事故で相手の車両や家などを壊してしまったときに修理費用や買い替え費用を賠償するための保険です。
搭乗者障害保険
自分自身や搭乗者又は家族がケガや死亡した時に支払われる保険です。
人身傷害保険
自分や搭乗者、家族が事故に遭った時に過失割合に影響されずに支払われる保険です。
自分の契約する保険会社から支払われるので、相手の合意を待つ必要がありません。
しかしバイクや原付に乗っていて事故に遭ったとき、業務中に業務使用者の自動車に乗っていて事故に遭った時は支払われません。
自損事故保険
単独事故による損害を補償する保険です。
無保険車障害保険
死亡又は後遺障害の場合で、加害者が対人賠償保険に加入していない又はひき逃げに遭ってしまった場合などに補償する保険です。
車両保険
他の車との接触や盗難などに備えておく保険です。契約の内容によって保険金や補償の限度額が違います。
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健康保険 |
医療保険の一種で、自己負担が少なくてすむ保険です。
交通事故では健康保険は使えないと言う病院もありますが厚生労働省の通達により交通事故にも健康保険の使用ができます。
同じ治療でも健康保険を使うと自由診療よりも安く済みますし有利なことが多いです。
特に被害者の過失が大きい時は加害者側から保険金が支払われないこともあるので健康保険を使うようにしましょう。
交通事故で健康保険を使った場合、被害者に代わって大半の治療費を払った健康保険の母体は加害者に立て替えた治療費を請求します。
そのため事故の状況などをしるための書類「負傷原因届出書」を被害者に送ってくるので必要事項を記入したら送ってきた先に提出する必要があります。
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労災保険 |
労災保険は仕事中や通勤途中にケガや病気になってしまった時に治療費や休業補償などをしてくれる保険ですが、交通事故でも仕事中や通勤途中に起こった場合は労災保険が使えます。
健康保険と違い治療費の自己負担が一切ありません。しかし通勤途中とは「住居と就業場所の間を合理的な方法により往復すること」とありますので、寄り道したり個人的な用事の場合は認められません。
主婦の場合で仕事帰りに夕飯のおかずを買いにスーパーに寄った場合などは例外で通勤途中とみなされる場合がありますので個別に判断する必要があります。
労災保険を使う場合使いたがらない雇用主が多いですが(保険料が上がる可能性があるから)交通事故で労災保険を使ってもそれが原因で保険料が上がることはないので、積極的に労災保険を使うようにしましょう。
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