■ 損害賠償額算定基準(3種類)
┃ 損害賠償算定基準とは
損害賠償額の算定には自賠責保険基準、任意保険基準、弁護士会(裁判所)基準という3種類のものがあります。
① 自賠責保険基準
② 任意保険基準
③ 弁護士会(裁判所)基準
自賠責保険基準 < 任意保険基準 < 弁護士会(裁判所)基準
というように弁護士会(裁判所)基準が最も多くの損害賠償額になります。
自賠責保険基準は「自動車損害賠償保障法」によって明確に支払い基準が設けられており、最も少なく損害賠償額が算定されます。
任意保険基準は損害保険会社の支払い基準で額としては自賠責保険基準と弁護士会(裁判所)基準の間となっていることが多いです。
弁護士会(裁判所)基準は過去の裁判例を参考に算定したもので最も多くの損害賠償額が算定されます。
そのため、どの基準で算出するかによって被害者が受け取れる損害賠償額が違ってきます。被害者としては最も多く算出される弁護士会(裁判所)基準による損害賠償額を目標として加害者又は保険会社と交渉したほうがいいでしょう。
必ずしも弁護士会(裁判所)基準で算出した額が全て認められるわけではありませんが、裁判をしないからといって弁護士会(裁判所)基準で請求できないということではありません。