■ 過失相殺とは
┃ 過失相殺の計算
過失相殺とは交通事故において、歩行者が赤信号であるのに横断したため車に撥ねられたなどの事例の時に被害者にもなんらかの責任(=過失)があるときに損害賠償額を減少させることをいいます。
過失相殺率とはどちらがどれだけの過失があったかなどを数値にしたものです。
例①
・ 被害者の総損害額が1000万円
・ 被害者の過失が30%
・ 加害者の過失が70%
の場合、被害者3 対 加害者7 の割合で加害者は被害者に700万円を支払うということになります。
例②
・ 被害者の総損害額が1000万円
・ 加害者の総損害額が200万円
・ 被害者の過失が30%
・ 加害者の過失が70%
の場合、被害者3 対 加害者 7の割合なので、
(1000×70%=700万円)-(200万円×30%=60万円)=640万円
となるので差引640万円を加害者は被害者に支払います。
現実の事故は様々で同じ事故はありませんし、事故の態様や被害者の年齢などによっても修正されるものなのですが、一応の目安として示す基準があります。事故の形態によって大きく分けて6つに分けられます。
① 歩行者と四輪車・単車との事故
② 四輪車同士の事故
③ 歩行者と四輪車・単車との事故
④ 単車と四輪車との事故
⑤ 自転車と四輪車・単車との事故
⑥ 高速道路上の事故